Java Access Bridge の有効化とテスト

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Java Access Bridge は、Java Accessibility API を実装する Java アプリケーションおよびアプレットを Microsoft Windows システム上のユーザー補助テクノロジから可視にするためのテクノロジです。詳細は「Java SE Desktop Accessibility」を参照してください。

次の項目について説明します。

Java Access Bridge の有効化と無効化

Java Access Bridge は、Java SE Runtime Environment (JRE) Release 7 Update 6 (7u6) 以降に付属しています。Java Access Bridge 2.0.3 は JRE 7u6 に付属しています。デフォルトで、Java Access Bridge は有効にされていません。

Java Access Bridge の有効化

Java Access Bridge を有効にするには、次のコマンドを実行します (%JRE_HOME% は JRE のディレクトリです)。

%JRE_HOME%\bin\jabswitch -enable

Windows Vista 以降では、Java Access Bridge をコントロールパネルで有効にすることもできます。

  1. スタート」>「コントロール パネル」>「コンピュータの簡単操作」>「コンピュータの簡単操作センター」に移動します。または、Windows ロゴキー + U を押して「コンピュータの簡単操作センター」にアクセスします。
  2. コンピュータを画面なしで使用します」を選択します。
  3. 他のインストールされたプログラム」セクションで、「Java Access Bridge を有効にする」チェックボックスを選択します (下にスクロールする必要がある場合があります)。

: Java Access Bridge を有効にしたあと、ユーザー補助テクノロジソフトウェアと、Accessibility API を使用する Java アプリケーションを再起動する必要があります。

Java Access Bridge の無効化

Java Access Bridge を無効にするには、次のコマンドを実行します。

%JRE_HOME%\bin\jabswitch -disable

: Java Access Bridge を Windows の「コンピュータの簡単操作センター」で無効にすることはできません。

Java Access Bridge のテスト

Java Access Bridge をテストするには、次の手順に従ってください。

  1. Java Access Bridge が有効であることを確認します。
  2. Java Access Bridge をサポートするユーザー補助テクノロジ製品 (Windows 用の画面リーダー、JAWSNonVisual Desktop Access (NVDA) など) をインストールします。
  3. Accessibility API を使用する Java アプリケーション (SwingSet2 デモンストレーションプログラムなど) を実行します。ユーザー補助テクノロジ製品が Java アプリケーションで正しく動作することを確認します。

Java Access Bridge テストツールの入手

Java Access Bridge テストツール Java Monkey および Java Ferret は JDK に付属していません。これらのツールは Java Access Bridge 2.0.2 に含まれています。このバージョンは Java Access Bridge のダウンロードからダウンロードしてください。

トラブルシューティング

64 ビットオペレーティングシステムでのユーザー補助テクノロジの使用

64 ビットオペレーティングシステムでのユーザー補助テクノロジ (JAWSNVDA) の最小バージョン要件は、次のリストのとおりです (Java Access Bridge と一緒に使用する場合)。

: 64 ビットバージョンの JAWS を 32 ビットの Java Runtime Environment (JRE) で使用した場合、JAWS は値を正しく読み込めない場合があります。この場合、64 ビット JRE をインストールして JAWS を再起動してください。

Java Access Bridge はプライベート JRE でのみ使用

JDK にはプライベート JRE が含まれています。これは、JDK に含まれるツールを実行するために必要です。プライベート JRE は自身をシステムに登録しないため、ファイルはほかの場所にコピーされず、レジストリは作成されません。パブリック JRE (JDK とは別個にインストールできる) とは異なり、プライベート JRE は、Java Access Bridge に必要なダイナミックリンクライブラリ (DLL) ファイルを Windows system32 ディレクトリにコピーしません。

Java Access Bridge をプライベート JRE で使用する場合は、WindowsAccessBridge*.dll という名前のファイルをディレクトリ <JDK installation directory>\jre\bin から Windows system32 ディレクトリにコピーしてください。


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