ネットワークのプロパティー

java.net パッケージのさまざまなクラスのメカニズムと動作を変更するために使用される、いくつかの標準システムプロパティーがあります。一部は VM の起動時に 1 回だけチェックされるので、java コマンドの -D オプションを使用するのが適切な設定方法です。一方、ほかのプロパティーの性質はより動的で、System.setProperty() API を使用して変更することもできます。このドキュメントは、これらのすべてのプロパティーのリストを示し、それらの詳細を説明することを目的としています。

特に注意書きがなければ、プロパティー値は使用されるたびにチェックされます。

IPv4 / IPv6

これらのプロパティーはどちらも、起動時に 1 回だけチェックされます。

Proxies

プロキシサーバーは、ネットワークサービスへの間接的な接続を可能にするもので、主に、セキュリティー上の理由 (ファイアウォールを通過させる) とパフォーマンス上の理由 (プロキシはキャッシュメカニズムを提供することが多い) のために使用されます。次のプロパティーによって、さまざまな種類のプロキシを構成できます。

その他の HTTP プロパティー

これらのプロパティーはすべて、起動時に 1 回だけチェックされます。

アドレスキャッシュ

名前解決の実行時、java.net パッケージはセキュリティー上とパフォーマンス上の両方の理由で、アドレスキャッシュを使用します。アドレス解決の試行は、前方解決 (名前から IP アドレスへ) でも逆方向の解決 (IP アドレスから名前へ) でもすべて、成功であったかどうかを問わず結果がキャッシュされます。そのため、以後の同一の要求はネームサービスにアクセスする必要がなくなります。これらのプロパティーでは、キャッシュの動作方法をいくつかの設定でチューニングできます。

これらの 2 つのプロパティーは、セキュリティーポリシーの一部であるため、-D オプションや System.setProperty() API では設定されません。その代わり、これらのプロパティーは JRE のセキュリティーポリシーファイル lib/security/java.security で設定されます。