この章では、次のトピックについて説明します。
CLSID
Java Plug-in のすべての新規またはパッチリリースでは、レジストリキー、CLSID
、MIME タイプ、およびほかのリソースを一意に識別するようになりました。これにより、同じ環境に複数の JRE バージョンを配備できます。
CLSID
Java Plug-in のすべての新規またはパッチバージョンに、一意の CLSID が存在します。CLSID
は、Windows 上で稼動する Internet Explorer の OBJECT
タグで使用されます。最小バージョンの Java Plug-in を使用する場合、OBJECT
タグでこの一意な CLSID
を指定してください。CLSID
は、レジストリ内の次の位置に格納されます。
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\
一般に、CLSID は次のような形式になります。
CAFEEFAC-<major version>-<minor version>-<patch version>-ABCDEFFEDCBA
major version
、minor version
、および patch version
は、すべて 4 桁の 16 進数です。
たとえば、 Java Plug-in 6 の CLSID は、次のようになります。
clsid:CAFEEFAC-0016-0000-0000-ABCDEFFEDCBA
これは、次のレジストリに格納されます。
HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\CAFEEFAC-0016-0000-0000-ABCDEFFEDCBA
CLSID は、レジストリ内の次の位置にも格納されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Code Store Database\Distribution Units\
新規またはパッチバージョンのすべての Java Plug-in には、一意の MIME タイプおよび NP*.dll
が存在します。MIME タイプは、Java Plug-in によってロードおよび初期化される Java 実行可能ファイルのタイプまたはバージョンを識別します。MIME タイプは、サポートされている Mozilla ブラウザでは EMBED
タグ内の要素型によって、Internet Explorer では OBJECT
タグ内の <PARAM name="type">
によって指定されます。サポートされている Mozilla ブラウザで Java Plug-in の最小バージョンを使用する場合、EMBED
タグに一意の MIME タイプを指定します。
注: |
一般に、MIME タイプは次のような形式になります。
application/x-java-applet;jpi-version=
<version>
version
には、メジャー、マイナー、およびパッチバージョン番号が含まれます。
MIME タイプは、次のファイルでサポートされます。
NPJPI<modified version number>.dll
Java Plug-in 1.6.0 では、一意の MIME タイプは次のようになります。
application/x-java-applet;jpi-version=1.6.0
これは、次のファイルでサポートされます。
NPJPI160.dll
これは、サポートされている Mozilla の Plugins
ディレクトリにあります。
Java Plug-in の新規またはパッチバージョンごとに、一意の Java Plug-in レジストリキーが存在します。主要な Java Plug-in レジストリキーを次に示します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\JavaSoft\Java Plug-in\<version number>
<version number> には、メジャー、マイナー、およびパッチパージョン番号が含まれます。
例:
Java Plug-in 1.6.0 では、レジストリ内に以下のエントリが存在します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\JavaSoft\Java Plug-in\1.6.0
プロパティーファイルの名前が、deployment.properties
になりました。このファイルは、次のディレクトリに格納されています。
<User Application Data Folder>\Sun\Java\Deployment
<User Application Data Folder>
は、ユーザー固有のアプリケーションデータフォルダです。
たとえば、Windows XP システムのユーザー testuser
の場合、<User Application Data Folder>
の値は C:\Documents and Settings\testuser\Application Data
になります。
deployment.properties ファイルは、バージョン 1.6.0 によって使用されます。<User Application Data Folder>
の値は、CSIDL_APPDATA
での Win32 API 関数呼び出し SHGetFolderPath()
から取得されます。
トレースファイルおよびログファイルのデフォルトの場所は、<User Application Data Folder>\Sun\Java\Deployment\log
です。
<User Application Data Folder>
の定義は、前述したとおりです。
プロパティー javaplugin.outputfiles.path
を使用して、トレースファイルおよびログファイルのデフォルトの場所をオーバーライドできます。詳細は、「配備ガイド」のトレースおよびログのセクションを参照してください。
新規またはパッチリリースごとに、一意の Java コントロールパネルが存在します。1.6.0 では、コントロールパネルのファイル名は javacpl.exe
です。
Java コントロールパネルの最新インストールバージョンのみが、Windows のコントロールパネルから利用可能です。
JRE/JDK の新規またはパッチリリースごとに、一意のレジストリキーが存在します。これらのレジストリキーは、次の位置に配置されます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\JavaSoft\Java Runtime Environment\<version number>
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\JavaSoft\Java Development Kit\<version number>
<version number>
には、メジャー、マイナー、およびパッチパージョン番号が含まれます (1.6.0
など)。
Java Plug-in は、これらのキーを使用して、適切なバージョンの JRE を検出できます。
複数の JRE バージョンを Windows プラットフォームにインストールできます。複数の JRE のアプレットがある場合、MIME タイプ jpi-version
の使用は、次のオプションを有効にしたときにのみ Mozilla ブラウザで機能します。
JRE の特定のバージョンの Java コントロールパネルを呼び出すには、そのバージョンの <JRE_HOME>/bin
ディレクトリをブラウズし、javacpl.exe を実行します。
注:複数のバージョンの JRE を、異なるブラウザセッションで実行できます。ただし、複数のバージョンを同じブラウザセッションで実行することはできません。実行しようとすると、ユーザーに警告が表示され、試行は失敗します。 |