アプレットには、それ自体に関連付けられているデフォルトの属性があります。image や boxmessage などの特別な属性は、アプレットに関連付けて、アプレットのダウンロード時のアプレットウィンドウをカスタマイズするときに使用できます。これらの特別な属性を使用すると、JavaBean コンポーネントをカスタマイズすることもできます。このセクションでは、次のトピックについて説明します。
特別な属性を使用していない場合のアプレットのデフォルトの外観は、次のとおりです。
image
image
属性を使用すると、デフォルトのアニメーションをカスタム図形で置き換えることができます。標準の APPLET
要素では、次の形式でこの属性を使用します。
<APPLET ...>
<PARAM name="image" value="my_image.gif">
</APPLET>
OBJECT
タグや EMBED
タグでの使用法については、「Java Plug-in での OBJECT
、EMBED
、および APPLET
タグの使用」を参照してください。
カスタム図形を指定する場合、そのサイズはアプレットウィンドウの領域と一致する必要があります。サイズが一致しない場合、アプレット用に指定されている領域の左上隅に図形が配置されます。図形がアプレットウィンドウより大きい場合は、その一部が切り落とされます。図形がアプレットウィンドウより小さい場合は、その周囲に白 (または boxbgcolor
に指定されている色) の領域ができます。
GIF または JPEG のイメージを使用できます。 また、アプレットのほかのリソースと同じディレクトリに置く必要があります。 つまり、アプレットで codebase
属性が使用されている場合は、このイメージを codebase
ディレクトリに置く必要があります。
注: パッケージ化された JAR ファイルには、アプレットのほかのリソースが格納されますが、イメージファイルはリソースのダウンロード中に表示する必要があるので、JAR ファイルには入れないでください。
マウスでアプレットウィンドウをポイントすると、ブラウザのステータスバーに「Loading Java Applet ...
」と表示されます。
boxmessage
boxmessage
属性では、ブラウザのステータスバーに表示されるテキストをカスタマイズできます。この属性は、image
属性が使用されている場合に有効になります。標準の APPLET
要素では、次の形式でこの属性を使用します。
<APPLET ...>
<PARAM name="boxmessage" value="<your custom message goes here>">
</APPLET>
boxbgcolor、boxfgcolor
これらの属性を使用すると、アプレットウィンドウの配色をカスタマイズできます。
これらの属性は、image
属性が使用されている場合に有効になります。アプレット表示領域のデフォルトの外観としてカスタムカラーは指定できません。
デフォルトではアプレットウィンドウのバックグラウンドカラーは白です。boxbgcolor
属性を使用すると、別のバックグラウンドカラーを指定できます。標準の APPLET
要素では、次の形式でこの属性を使用します。
<APPLET ...>
<PARAM name="boxbgcolor" value="<value>">
</APPLET>
<value>
に指定できる値は以下のとおりです。
java.awt.Color
による任意の Color
r、g、b
。 r
、g
、および b
は 0-255
の範囲の整数で、Color
コンストラクタの Color(int r, int g, int b)
において不透明な標準 RGB (sRGB) 色を描画します。各形式の例: value="cyan"
, value="111,222,145"
, value="silver"
, value="#33FF33"
デフォルトではアプレットウィンドウのフォアグラウンド色は黒です。boxfgcolor
属性を使用すると、別のフォアグラウンドカラーを指定できます。カラー値は上述したものと同じです。標準の APPLET
要素では、次の形式でこの属性を使用します。
<APPLET ...>
<PARAM name="boxfgcolor" value="<value>">
</APPLET>
codebase_lookup
アプレットクラスローダーでクラスまたはリソース (META-INF/services
ディレクトリ下にあるプラグイン可能なサービスプロバイダの設定ファイルなど) をロードする必要がある場合は、必要なファイルがまずアプレットの JAR ファイルで検索され、次にアプレットのコードベースから検索されます。通常、アプレットは、必要なクラスおよびリソースのすべてがアプレットの JAR ファイル内に格納されて配備されます。この場合、コードベース検索は必要ありません。
クラスまたはリソースがアプレットの JAR ファイルから利用できない場合は、コードベース検索を試行するよりもクラスローダーを失敗させる方が望ましいことがあります。失敗させない場合は、クラスまたはリソースを検索するためにアプレットのコードベースに接続する必要があるため、アプレットのランタイムのパフォーマンスに影響する可能性があります。
<APPLET ...>
<PARAM name="codebase_lookup" value="false">
</APPLET>
アプレットのこれらの属性の優先順位は、次のとおりです。
1) どのパラメータも指定されていない場合は、デフォルトの外観が使用されます (上記の「デフォルトの外観」を参照)。
2) image
属性でカスタム図形が指定されている場合は、そのカスタム図形が表示されます (上記の「image
」を参照)。
3) boxmessage
属性でカスタムテキストが指定されている場合は、そのカスタムテキストが表示されます (上記の「boxmessage
」を参照)。
image
および boxmessage
の各属性をどのように組み合わせる場合でも、boxbgcolor
および boxfgcolor
の各属性でカスタムカラーを指定できます。
アプレットがロードに失敗すると、次のアクションが実行されます。
アプレットウィンドウを右クリックすると、ポップアップメニューが表示され、次のオプションのいずれかを開くことができます。