このセクションでは、次のトピックについて説明します。
 
注 -
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HTML コンバータは、JRE ではなく JDK に格納されています。HtmlConverter.exe ファイルは、JDK のインストール先の bin ディレクトリにあります。たとえば、Windows の C ドライブに JDK をインストールした場合、cd を使用して C:\Program Files\Java\jdk1.6.0\bin に移動します。
コンバータを起動するには、JDK のインストール先の lib ディレクトリに含まれている htmlconverter.jar を使用します。たとえば、Windows の C ドライブに JDK をインストールした場合、cd を使用して C:\Program Files\Java\jdk1.6.0\lib に移動し、次のように HTML コンバータを起動します。
C:\Program Files\Java\jdk1.6.0\lib>..\bin\java -jar htmlconverter.jar -gui
UNIX または Linux でコンバータを起動するときもこれと同様です。
コンバータを起動するには、Windows エクスプローラを使って次のディレクトリに移動します。
C:\Program Files\Java\jdk1.6.0\bin
 上記のディレクトリにない場合は、<sdk_location>\bin に移動します。次に、HtmlConverter.exe アプリケーションをダブルクリックします。 
cd を使用して <sdk_location>/bin (/home/jones/jdk1.6.0/bin など) に移動し、次のように入力します。
HtmlConverter -gui
HTML コンバータのウィンドウが表示されます。

「フォルダ内の単一のファイル」を変換する場合、パスを指定してファイル名を含めます。「参照」ボタンでファイルを選択することもできます。「フォルダ内のすべてのファイル」を変換する場合、フォルダのパスを入力するか、「参照」ボタンを押してダイアログからフォルダを選択します。パスを選択したら、「ファイル名」に任意の数のファイル指示子を指定します。各指示子はコンマで区切る必要があります。ワイルドカードとして「*」が使用できます。最後に、一致するファイル名を持つネストしたフォルダ内のファイルすべてを変換する場合、「サブフォルダを含める」チェックボックスを選択します。 
   
デフォルトのバックアップフォルダパスは、ソースパスに「_BAK」を追加したものになります。たとえば、ソースパスが c:/html の場合、バックアップパスは c:/html_BAK になります。バックアップパスを変更するには、「バックアップファイル用のフォルダ」という名前のフィールドにパスを入力するか、ダイアログを表示して目的のフォルダを選択します。 
デフォルトのバックアップフォルダパスは、ソースパスに「_BAK」を追加したものになります。たとえば、ソースパスが /home/user1/html の場合、バックアップパスは /home/user1/html_BAK になります。バックアップパスを変更するには、「バックアップファイル用のフォルダ」という名前のフィールドにパスを入力するか、ダイアログを表示して目的のフォルダを選択します。 
   
ログファイルを生成するには、「詳細設定」画面 (「編集」>「オプション」) を表示させて、「ログファイルを生成」を選択します。テキストフィールドにパスを入力するか、「参照」ボタンをクリックしてパスを選択します。ログファイルも指定します。ログファイルは、既存のものを指定するか、新規に作成することができます。ログファイルには、変換処理に関する基本的な情報が含まれます。 
   
何も選択されていない場合、デフォルトのテンプレートが使用されます。 このテンプレートにより生成される変換済み html ファイルは、IE および Netscape で動作します。 別のテンプレートを使用する場合、メイン画面のメニューからテンプレートを選択できます。メニューから「他のテンプレート...」を選択すると、ファイルをテンプレートとして選択することも可能です。ファイルを選択する場合には、そのファイルがテンプレートであることを確認してください。
注: 次に記述している「指定バージョン」は、コンバータの起動に使用する JRE のバージョンです (1.6.0 など)。バージョンの最初の 2 桁の番号は、「ファミリ」を示しています。たとえば、1.6.0 は 1.6 ファミリに属しています。製品のバージョン番号に関する説明は、「Java Plug-in での OBJECT、EMBED、およびAPPLET タグの使用」というセクションの「バージョン番号に関する説明」を参照してください。
次の 2 つの選択肢があります。
 
      
      
  | 
  
「変換(C)...」ボタンをクリックして、変換処理を開始します。ダイアログが表示され、処理中のファイル、処理されたファイルの数、検出されたアプレットの数、およびエラーの数が表示されます。 
変換が完了すると、処理ダイアログのボタンが「キャンセル」から「完了」に変わります。  ダイアログを閉じるには、「完了」をクリックします。その後、Java Plug-in HTML コンバータプログラムを終了させることも、別のファイルセットを選択して変換することもできます。 
 
アプレットの変換は、テンプレートファイルを土台として行われます。 テンプレートファイルは、元のアプレットの各部を表すタグを含む、単純なテキストファイルです。テンプレートファイルのタグを追加、削除、移動することにより、変換後のファイル出力を変更できます。
サポートされるタグ
$OriginalApplet$ | 
このタグは、元のアプレットのテキスト全体と置き換えられます。 | 
$AppletAttributes$ | 
     
 このタグは、すべてのアプレット属性 (  | 
  
$ObjectAttributes$ | 
 このタグは、object タグにより必要とされるすべての属性と置き換えられます。 | 
  
$EmbedAttributes$ | 
 このタグは、embed タグにより必要とされるすべての属性と置き換えられます。 | 
  
$AppletParams$ | 
このタグは、アプレットの <param ...> タグすべてと置き換えられます。 | 
  
$ObjectParams$ | 
 このタグは、object タグにより必要とされるすべての <param...> タグと置き換えられます。 | 
  
$EmbedParams$ | 
このタグは、name=value 形式の embed タグにより必要とされるすべての <param...> タグと置き換えられます。 | 
  
$AlternateHTML$ | 
このタグは、元のアプレットの no-support-for-applets 領域内のテキストと置き換えられます。 | 
$CabFileLocation$ | 
これは、IE をターゲットとする各テンプレートで使用される cab ファイルの URL です。 | 
  
$NSFileLocation$ | 
これは、Netscape をターゲットとする各テンプレートで使用される Netscape プラグインの URL です。 | 
$SmartUpdate$ | 
これは、Netscape Navigator 4.0 以降をターゲットとする各テンプレートで使用される Netscape SmartUpdate の URL です。 | 
$MimeType$ | 
これは、Java オブジェクトの MIME タイプです。 | 
次に、HTML コンバータに同梱される 4 つのテンプレートを示します。他のテンプレートを作成した場合は、そのテンプレートを template フォルダに配置することにより使用可能になります。
default.tpl コンバータのデフォルトテンプレート。変換されたページは、Windows 上の IE および Netscape Navigator で、Java Plug-in の呼び出しに使用できます。このテンプレートは、Unix (Solaris) 上の Netscape Navigator でも使用できます。
<!-- HTML CONVERTER --> 
 <OBJECT classid="clsid:E19F9330-3110-11d4-991C-005004D3B3DB" 
 $ObjectAttributes$ codebase="$CabFileLocation$"> 
 $ObjectParams$ 
 <PARAM NAME="type" VALUE="$MimeType$"> 
 <PARAM NAME="scriptable" VALUE="false"> 
 $AppletParams$
 <COMMENT> 
 <EMBED type="$MimeType$" $EmbedAttributes$ 
 $EmbedParams$ scriptable=false pluginspage="$NSFileLocation$"><NOEMBED> 
 </COMMENT> 
 $AlternateHTML$ 
  </NOEMBED> </EMBED> 
  </OBJECT> 
<!-- 
 $ORIGINALAPPLET$ 
 --> 
ieonly.tpl  変換されたページは、Windows 上の IE で Java Plug-in を呼び出す場合にのみ使用できます。 
<!-- HTML CONVERTER --> 
 <OBJECT classid="clsid:E19F9330-3110-11d4-991C-005004D3B3DB" 
 $ObjectAttributes$ codebase="$CabFileLocation$"> 
 $ObjectParams$ 
 <PARAM NAME="type" VALUE="$MimeType$"> 
 <PARAM NAME="scriptable" VALUE="false"> 
 $AppletParams$ 
 $AlternateHTML$ 
 </OBJECT> 
<!-- 
 $ORIGINALAPPLET$ 
 --> 
nsonly.tpl  変換されたページは、Windows および Solaris 上の Navigator で Java Plug-in を呼び出す場合にのみ使用できます。 
<!-- HTML CONVERTER --> 
 <EMBED type="$MimeType$" $EmbedAttributes$ 
 $EmbedParams$ scriptable=false pluginspage="$NSFileLocation$"><NOEMBED> 
 $AlternateHTML$ 
 </NOEMBED></EMBED> 
<!-- 
 $ORIGINALAPPLET$ 
 --> 
extend.tpl  変換されたページは、任意のプラットフォームの任意のブラウザで使用できます。ブラウザが Windows 上の IE や Navigator、または Solaris 上の Navigator である場合、Java(TM) Plug-in が呼び出されます。それ以外の場合、ブラウザのデフォルト JVM が使用されます。
   
 <!-- HTML CONVERTER -->
 <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"><!--
 var _info = navigator.userAgent; var _ns = false; var _ns6 = false;
 var _ie = (_info.indexOf("MSIE") > 0 && _info.indexOf("Win") > 0 &&
 _info.indexOf("Windows 3.1") < 0);
 //--></SCRIPT>
 <COMMENT><SCRIPT LANGUAGE="JavaScript1.1"><!--
 var _ns = (navigator.appName.indexOf("Netscape") >= 0 &&
 ((_info.indexOf("Win") > 0 && _info.indexOf("Win16") < 0 &&
 java.lang.System.getProperty("os.version").indexOf("3.5") < 0) ||
 _info.indexOf("Sun") > 0));
 var _ns6 = ((_ns == true) && (_info.indexOf("Mozilla/5") >= 0));
 //--></SCRIPT></COMMENT>
 
 <SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"><!--
 if (_ie == true) document.writeln('<OBJECT
 classid="clsid:E19F9330-3110-11d4-991C-005004D3B3DB" $ObjectAttributes$
 codebase="$CabFileLocation$"><NOEMBED><XMP>');
 else if (_ns == true && _ns6 == false) document.writeln('<EMBED
 type="$MimeType$" $EmbedAttributes$
 $EmbedParams$ scriptable=false 
 pluginspage="$NSFileLocation$"><NOEMBED><XMP>');
 //--></SCRIPT>
 <APPLET $AppletAttributes$></XMP>
 $ObjectParams$
 <PARAM NAME="type" VALUE="$MimeType$">
 <PARAM NAME="scriptable" VALUE="false">
 $AppletParams$
 $AlternateHTML$
 </APPLET>
 </NOEMBED></EMBED></OBJECT>
 
 <!-- 
 $ORIGINALAPPLET$ 
 --> 
java -jar htmlconverter.jar [-options1 value1 [-option2 value2 [...]]] [-simulate] [filespecs] 
「java -jar htmlconverter.jar -gui」だけを指定すると (filespecs を指定せずに -gui だけを指定)、GUI バージョンのコンバータが起動します。それ以外の場合、GUI の表示は抑制されます。  
filespecs: 
空白で区切られたファイル仕様のリスト。ワイルドカード (*) を含めることができます (*.html、file*.html など)。
-simulate:
変換を実際に実行せずに、変換のプレビューを表示する場合に設定します。このオプションは、変換の結果が不明な場合に使用してください。変換の実行結果に関する詳細な情報が表示されます。
| Options: | 説明 | 
-source | 
ファイルへのパス (Windows の場合 c:\htmldocs、Unix の場合 /home/user1/htmldocs など)。デフォルトは、<userdir>です。 相対パスの場合、HTML コンバータの起動ディレクトリからの相対パスになります。  | 
  
-dest | 
コンバータファイルの位置へのパス。デフォルトは、<usrdir> | 
  
-backup | 
復元するバックアップファイルの格納先ディレクトリへのパス。デフォルトは、<source>_BAK です。相対パスの場合、HTML の起動ディレクトリからの相対パスになります。  | 
  
-f | 
バックアップファイルを強制的に上書きします。 | 
-subdirs | 
サブディレクトリのファイルを変換するかどうかを設定します。  デフォルトは、  false 
     | 
  
-template | 
     
 変換に使用するテンプレートファイルの名前。  デフォルトは、   注: 使用するテンプレートが不明な場合は、デフォルトを使用する  | 
  
-log | 
ログのパスとファイル名。 設定されていない場合、ログファイルは作成されません。 | 
-progress | 
変換時に、進捗状況を標準出力に表示するかどうかを指定します。  デフォルトは、true | 
  
-latest | 
MIME タイプをサポートする最新の JRE を使用します。 | 
-gui | 
コンバータのグラフィカルユーザーインタフェースを表示します。 |