このセクションでは、次のトピックについて説明します。
Q: Web ページ作成者は、Java Plug-in ソフトウェアをどのように使用できますか。
A: Java Standard Edition の機能をすべて利用するには、Web ページ作成者は、ページの HTML を変更して、Java Plug-in ソフトウェア経由で Sun の JRE を使用する必要があります。Sun は、Web ページ作成者がこれらの変更を実行できるよう仕様 (「Java Plug-in における OBJECT
、EMBED
、および APPLET
タグの使用」を参照) を提供しています。また、Sun は Java Plug-in を無料で提供しています。
Q: Windows の場合、上記の仕様では、.cab
ファイルを介して自動的にダウンロードできる JRE リリースについて述べられています。このような JRE リリースの一覧はどこにありますか。
A: 「自動ダウンロードファイル (Windows のみ)」を参照してください。
Q: JAR ファイルを OBJECT や EMBED タグの一部として指定する方法を教えてください。
A: OBJECT や EMBED タグにおいて、archive、cache_archive、または cache_archive_ex パラメータを定義することにより、1 つ以上の JAR ファイルを指定できます。
OBJECT タグによる archive
パラメータは以下のようになります。
<PARAM NAME="archive" VALUE="demo.jar,fred.jar">
cache_archive
および cache_archive_ex
の詳細については、「アプレットキャッシュ」を参照してください。
EMBED タグの場合、次のようになります。
<EMBED ... archive="demo.jar,fred.jar" ... >
Q: Java Plug-in ソフトウェアでは、APPLET タグの archive 属性に複数の JAR ファイルを指定可能ですか。指定可能な場合、これが動作しない原因は何ですか。
A: archive 属性は、EMBED と OBJECT の両方のタグでサポートされています。JAR ファイルを不正な順序で配置してしまう誤りは最も一般的です。たとえば、Java Plug-in で Swing セットを使用し、archive="Myjar.jar,swing.jar,..."を指定する場合、Java Plug-in はアプレットのロードに失敗します。原因は、Myjar.jar がロードされ、Java Plug-in がアプレットの初期化を試みる時点で、swing.jar がロードされていないためです。archive 内の JAR ファイルは、依存性に沿った順序に配置する必要があります。Myjar.jar は他の JAR ファイルに依存するため、リストの最後に配置する必要があります。また、JAR ファイルリストに空白またはパスを入力してしまう誤りも一般的です。
Q: Java Plug-in をサポートするために、開発者はアプレットを変更する必要がありますか。
A: その必要はありません。Java SDK, Standard Edition の 100% Pure Java アプレットは、Java Plug-in を使用して修正することなく実行できます。
Q: Java Plug-in ソフトウェアのアプレットのライフサイクルについて教えてください。
A: HTML ページにアプレットが見つかると、アプレットの初期化および起動が行われます。HTML ページを閉じるか、[戻る] ボタンをクリックすると、アプレットは即座に停止して、破棄されます。
同じ HTML ページに再度遭遇する場合、アプレットの初期化および起動が再度実行されます。
Q: Java Plug-in ソフトウェアは、アプレット間のドラッグ&ドロップおよびネイティブ環境をサポートしますか。サポートする場合、これが動作しない原因は何ですか。
A: はい。Java Plug-in ソフトウェアはドラッグ&ドロップをサポートします。この機能を利用するには、policytool を使用して、アプレットに適切なソケットアクセス権を確実に付与する必要があります。詳細は、SocketPermission クラスのドキュメントを参照してください。
Q: アプレットのダウンロード時間を短縮する方法を教えてください。
A: いくつかの方法があります。
Q: 警告バナーが GUI 上を覆ってしまうことを防ぐにはどうしたらよいですか。
A: getInsets() メソッドを使用して、フレームの装飾ボーダーのサイズを確認します。これには、警告バナーも含まれます。たとえば、作成する Frame のサイズが 100x100 である場合、insets [top=42,left=5,bottom=5,right=6] となり、描画可能な領域は 89x53 であることがわかります。この描画可能領域内に配置する必要があります。
特定サイズの描画可能領域を作成する必要がある場合、以下を実行します。
Q:InetAddress.getLocalHost().getHostName()
はなぜ localhost
を返すのですか。
A: これは、Java プラットフォームの意図的なセキュリティー機能です。信頼されないアプレットには、実際のホスト名は通知されません。信頼されるアプレット (署名付きアプレットなど) には、実際のホスト名が通知されます。
Q: システム管理ツールを使用して、何千ものマシンの Java Plug-in 設定を変更する必要があります。どうしたら良いですか。
A: Java Plug-in は、ユーザー固有の設定を <user.home>/.java/properties<version>
の下に格納します。このため、管理者は、システム管理ツールを使用して、すべてのマシン上でファイルを更新することにより、Java Plug-in 設定をグローバルに変更できます。
Q: Java Plug-in ソフトウェアにより、Microsoft や Netscape の Java Runtime は Sun の JRE に置き換えられるのですか。
A: いいえ。 Java Plug-in ソフトウェアは、ブラウザの基盤をなす仮想マシンが装備されていたら、それを置き換えることはしません。(Netscape 6 と Internet Explorere 6 の最新バージョンには Java の仮想マシンは装備されていません。)Java Plug-in ソフトウェアは、Web ページ作成者が、デフォルトの Java Runtime の代わりに Sun の JRE を指定可能にするだけです。
Q: イントラネット環境で Java Plug-in ソフトウェアの配備を試みています。「Java Plug-in における OBJECT
、EMBED
および APPLET
タグの使用」 という章やその他のドキュメントでは、Netscape ユーザーが Java Plug-in ソフトウェアをインストールするためのインストールページをイントラネット内に設定するようにと述べられています。このページの機能および設定方法を教えてください。
A: このインストールページの目的は、Netscape ユーザーが Java Plug-in ソフトウェアをインストールする際のエントリポイントとして機能することです。ユーザーが Java Plug-in の必要な HTML ページに遭遇すると、EMBED タグの pluginspage 属性に従ってこのインストールページに導かれます。ここで、プラットフォームに合った Java Plug-in ソフトウェアの適切なバージョンを、ユーザーがインストールできるようにする必要があります。このため、インストールページは、Java Plug-in バイナリのダウンロードにリンクしている必要があります。
簡単な例を次に示します。
<HTML> <HEAD> <TITLE>Java Plug-in Software Download Page</TITLE> </HEAD> <BODY> <P><A HREF="ftp://myhost.com/public/jre14-win32.exe"> Java Plug-in Software for Microsoft Windows</A> </P> <P><A HREF="ftp://myhost.com/public/plugin-14-solaris.bin"> Java Plug-in Software for Solaris</A> </P> </BODY> </HTML>Web サーバーの構成方法によっては、ダウンロード用に FTP ではなく CGI スクリプトを使用することも考えられます。詳細は、Web マスターに確認してください。
Q: Netscape Navigator と Internet Explorer では、ダウンロードおよびインストールの動作が異なるのはなぜですか。
A: Java Plug-in ソフトウェアのサポートする Netscape Navigator のリリースには、Internet Explorer のような Java Plug-in ソフトウェアの自動ダウンロード用の機構が存在しません。Netscape Navigator が Java Plug-in に対応した Web ページ (起動ページ) に初めて遭遇すると、ユーザーを別の Web ページに誘導し、使用するシステムへの Java Plug-in ソフトウェアのダウンロードおよびインストールが行われます。その後、ユーザーは起動ページに戻り、Java Plug-in ソフトウェアを使用してアプレットの描画が行われます。このため、ブラウザは起動ページに遭遇するたびに Java Plug-in を自動的に呼び出すことになります。