Java SE 6 監視および管理の拡張機能 |
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Java Platform, Standard Edition (Java SE) のパッケージ java.lang.management には、Java 仮想マシン (Java VM) と他のアプリケーションの監視および管理を行うための API が含まれています。
Java SE 6 プラットフォームには、この API の拡張機能として次のものが含まれています。
java.util.concurrent
ロックのサポートが追加されました。
ThreadMXBean.getThreadInfo
メソッドが拡張され、スレッドで取得待ちとなっている java.util.concurrent.locks.AbstractOwnableSynchronizer を報告します。Java 2 Platform, Standard Edition (J2SE) 5.0 では、スレッドによる取得開始または取得待ちがブロックされたというオブジェクトモニターを報告するだけでした。そのほか、ThreadMXBean インタフェースに、次の新しいメソッドが追加されました。
- スレッドが所有するロックのリストを取得し、モニターをロックしたスタックフレームを報告するための新しいクラスとメソッドが、
java.lang.management
パッケージに追加されました。
- 新しい LockInfo クラス。
- 新しい MonitorInfo クラス。
- 新しい ThreadInfo メソッド getLockInfo()、getLockedMonitors()、および getLockedSynchronizers()。
- 新しい ThreadMXBean メソッド dumpAllThreads() および getThreadInfo(long[] ids, boolean lockedMonitor, boolean lockedSynchronizers)
- 新しいメソッド getSystemLoadAverage() が OperatingSystemMXBean に追加され、システムのロード平均が返されるようになりました。
Java SE プラットフォームには、JConsole と呼ばれる監視用グラフィカルツールが用意されています。JConsole ツールは、Java Management Extensions (JMX) API を実装し、Java VM と計測されたアプリケーションのパフォーマンス監視を可能にします。JConsole は J2SE 5.0 から導入され、Java SE 6 で正式なサポートの対象となりました。
J2SE 5.0 から Java SE 6 への移行に伴い、JConsole ツールに施された拡張機能の一部を次に示します。
- JConsole プラグインのサポート: アプリケーションの MBean にアクセスする際に必要なカスタムタブを追加するなど、JConsole で実行される独自のプラグイン構築が可能となります。
- 動的接続機能: 動的 Attach API (これも Java SE 6 に追加された) をサポートする任意のアプリケーションに、JConsole を接続できます。
- 強化されたユーザーインタフェース: データアクセスをさらに簡単にします。
- 新しい「概要」タブおよび「VM の概要」タブ: 使用中の Java VM に関する全体情報をよりわかりやすく表示します。
- HotSpot 診断 MBean: 実行時にヒープダンプを要求し、また一部の VM オプションの設定変更を行う API が用意されています。
- 強化された MBean プレゼンテーション: MBean の処理や属性に対するアクセスを簡単にします。
Java VM にはインストゥルメンテーションが組み込まれており、これによって JMX テクノロジを使用した監視および管理を行うことができます。これらの組み込み管理ユーティリティーは通常、Java VM の「アウトオブボックスの」管理ツールと呼ばれます。このリリースでは、アウトオブボックスの管理ユーティリティーに次の拡張が施されました。
- SSL (secure sockets layer) を使用することで、リモートメソッド呼び出し (RMI: remote method invocation) レジストリのセキュリティーが確保されました。新しい管理プロパティー
com.sun.management.jmxremote.registry.ssl
が追加されました。これによって、適切な SSL 証明書を持つ正当なクライアントだけがコネクタスタブを取得できるように、SSL 有効化 RMI レジストリを使用することが可能になりました。
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