Java I/O の拡張機能 |
目次 |
次の新しいクラスが 1 つ追加されました。
Console
- 文字ベースのコンソールデバイスにアクセスするメソッドが含まれます。readPassword()
メソッドは、エコーを無効にすることから、パスワードのような機密データの取得に適しています。System.console()
メソッドは、Java 仮想マシンと関係のある一意のコンソールを返します。
次のメソッドが File
に追加されました。
getTotalSpace()
はパーティションの容量をバイト数で返します
getFreeSpace()
はパーティションの空き容量をバイト数で返します
getUsableSpace()
は、パーティションで使用可能なバイト数を返すほか、書き込み権限と他のオペレーティングシステムの制限についてチェックします
setWritable(boolean writable, boolean ownerOnly)
と setWritable(boolean writable)
は所有者または全員の書き込み権限を設定します
setReadable(boolean readable, boolean ownerOnly)
と setReadable(boolean readable)
は所有者または全員の読み取り権限を設定します
setExecutable(boolean executable, boolean ownerOnly)
と setExecutable(boolean executable)
は所有者または全員の実行権限を設定します
canExecute()
は実行権限の値をテストします
次のクラスにコンストラクタが追加されました。
IOException
は、新しいコンストラクタ IOException(String, Throwable)
と IOException(Throwable)
の追加により、例外チェーンをサポートします。
次のメソッドの動作が変更されました。
false
を返すように、File.isFile()
Windows 実装が変更されました。
以前の戻り値は true
で、それが Unix で使用するデバイスの動作と整合していないことから、対象ユーザーはこれをバグとみなしていました。java.nio.channels.SelectorProvider
実装が新たに追加されました。この epoll 機能は Linux 2.6 以降のカーネルで使用できます。Selector
に多数の SelectableChannel
が登録されている場合、新しい epoll ベースの SelectorProvider
実装は、従来の poll ベースの SelectorProvider
実装よりもスケーラブルです。新しい SelectorProvider
実装は、2.6 カーネルが検出されると、デフォルトで使用されます。poll ベースの SelectorProvider
は、2.6 より前のカーネルが検出されると使用されます。
sun.nio.ch.disableSystemWideOverlappingFileLockCheck
は、FileChannel
の他のインスタンスによって領域がロックされるか java.nio.channels.FileChannel.lock()
がチェックするかどうかを制御します。このシステムプロパティーが true
に設定されていない限り、アプリケーションがFileChannel
の別のインスタンスによってロックされた領域と重複する領域をロックしようとすると、FileChannel.lock()
は OverlappingFileLockException
をスローします。システムプロパティーが存在するのは、JVM 全体の重複ファイルロックチェックを実装していない以前のリリースとの互換性を提供するためです。
javax.net.ssl.SSLEngine
が追加されました。J2SDK v1.4.0 での既存の安全な通信インフラストラクチャーである javax.net.ssl.SSLSocket
は、java.net.Socket.の I/O モデルをベースとしています。SSLEngine
クラスは I/O モデルを無視しているため、開発者は代替の I/O を使用して通信経路を保護できます。SSLEngine
は New I/O API と組み合わせて、安全なブロックまたは非ブロック SocketChannel
などの実装を作成できます。詳細については、「JSSE リファレンスガイド」を参照してください。
FileInputStream
および FileOutputStream
クラスでは、基本となる FileChannel
オブジェクトを返す getChannel
メソッドが追加され、close
メソッドは基本となるチャネルをクローズするように改訂された
RandomAccessFile
クラスでは、getChannel
メソッドが追加され、close
メソッドは基本となるチャネルをクローズするように改訂された。RandomAccessFile
コンストラクタが、モード文字「s」と「d」をサポートするようになり、ファイルを開くときに、同期書き込みまたは同期データ書き込みを指定できるようになった
InputStreamReader
および OutputStreamWriter
クラスでは、ストリームと Charset
オブジェクトを引数にとるコンストラクタが追加され、getEncoding
メソッドが、使用されているエンコーディングの伝統名を返すように改訂された既存の CharsetDecoder
オブジェクトを取るInputStreamReader
のコンストラクタと既存の CharsetEncoder
オブジェクトを取る OutputStreamWriter
のコンストラクタが追加された。
java.io.File
クラスの変更点について説明します。
java.io
パッケージの変更点について説明します。
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