JavaServer Pages


この章では、次のトピックについて説明します。

JavaServer Pages (JSP) は、Web/アプリケーションサーバから動的な Web ページコンテンツを生成する技術です。 JSP は、Java Plug-in の HTML 要素をサポートします。 このドキュメントでは、JSP Plug-in のアクション要素を使用して、Java Plug-in でアプレットを配備する方法を示します。

JSP Java Plug-in のアクション要素: <jsp:plugin>

JSP ページ作成者は、<jsp:plugin> アクション要素を使用して HTML を生成することにより、Java Plug-in のダウンロード (インストールされていない場合) およびアプレットの実行を可能にできます。 特に、アクション要素は、Internet Explorer の場合は OBJECT 要素を、Netscape Navigator の場合は EMBED 要素を生成します。

JSP の実行時に、<jsp:plugin> アクション要素は、ブラウザに応じて <OBJECT> または <EMBED> HTML タグに置き換えられます。

たとえば、アプレットを JSP 内で次のように指定できます。

<jsp:plugin type=applet code="Molecule" codebase="/html" >
<jsp:params>
    <jsp:param name="molecule" value="molecules/benzene.mol"/> 
</jsp:params>
<jsp:fallback>
       <p> Unable to start Plug-in. </p>
</jsp:fallback>
</jsp:plugin>

上の例では、<jsp:plugin> 要素の属性は、アプレット自体の構成データを提供します。 <jsp:param> 要素は、アプレットに渡すパラメータを指定します。 <jsp:fallback> 要素は、Java Plug-in の起動に失敗した場合に表示するブラウザのコンテンツを指定します。

JSP ページを要求するユーザエージェントに応じて、Web サーバは EMBED または OBJECT タグを生成します。

たとえば、Netscape Navigator が JSP ページを要求するユーザエージェントの場合、サーバにより次の EMBED タグが生成されます。

<EMBED type="application/x-java-applet" 
	code="Molecule" codebase="/html" molecule="molecules/benzene.mol">
<NOEMBED>
<p> Unable to start plug-in </p>
</NOEMBED>

注:

上の例は、Netscape 4 では EMBED タグがサポートされているので機能しますが、Netscape 6.x では現在 EMBED タグがサポートされていないので機能しません。

<jsp:plugin> 要素の詳細は、「Java Server Pages」を参照してください。

JSP を使用した Java Plug-in の配備

JSP は、Java Plug-in を利用してアプレットを配備する代替方法を提供します。JSP を使用すると、HTML コンバータで HTML ページを変換する必要がなくなります。 JSP の持つ動的な性質のために、開発者は HTML ページを瞬時に生成できます。このため、Java Plug-in をこれまで以上に容易に利用できます。

<jsp:plugin> タグのサポートは JSP 仕様の一部ではありますが、さまざまな Web またはアプリケーションサーバベンダーが、この機能の独自の実装や独自の制御レベルを提供する可能性があります。 詳細は、サーバベンダーにお問い合わせください。